僕らは何かを待っている

 

ダラリとした惰性の日々

飲みかけのコーヒーと

洗い残した皿

日曜日限定のヒーローじゃ

心を躍らせることは無くなった

 

理屈では語れない

刺激を待っている

 

目が覚めたら

特殊生命体が君を襲ってきて

異空間的な

何かを呼び起こした

魔法で守りたい

 

働く事、食べる事

眠る事、それを繰り返す事

いつの間にか馴染んでいた

これが生活というのか

 

想像を超える様な

事件を待っている

 

目が覚めたら

詭弁も正義も概念も反転して

赤い衣装のヒーローは悪魔と

契約する 全ては崩れる

 

目が覚めたら

特殊生命体が君を襲ってきて

異空間的な

何かを呼び起こした

魔法で守りたい


手料理

 

どれくらい時間がかかるだろうか

何度目の朝を迎えたころか

まだここから離れることは出来ない

焦げ付いてしまわないように

混ぜ合わせている

 

最後の皿に盛り付けるのは

僕の心臓

 

たとえ皺が増えても

脳みそが全て腐り果てようとも 

向かいの席は空けておくよ

とっておきの手料理並べて

 

あの小さな手に触れる事は二度と

叶わない事くらい知っていた

いつか僕も貴方の方へ行くさ

その時は僕の心臓を

食べてくれ

 

たとえ皺が増えても

脳みそが全て腐り果てようとも

向かいの席は空けておくよ

とっておきの手料理並べて

 

たとえ遥か先の未来だとしても

僕らは同じとなる

その日まで


poolside

君の飛び込んだ水しぶきが

光煌めきそれは美しいのさ

手を伸ばす先には戦死者の山が

紛れもなくただ君は勇者だった

 

眺めているだけ

踏み出せなくて

見つめているだけ

水しぶきが飛び散る

流れてゆくだけ

飛び込めなくて

見つめているだけ

水しぶきが今飛び散る

 

君の飛び込んだ水しぶきが

光煌めきそれは美しいのさ

僕には無理さ 飛び込めはしない

息継ぎの一瞬で君と目が合った

ただ、見つめてる

歓声と手拍子が響く

息継ぎも忘れる

地上で怯えてる

 

眺めているだけ

踏み出せなくて

見つめているだけ

水しぶきが飛び散る

流れてゆくだけ

飛び込めなくて

見つめているだけ

水しぶきが今飛び散る

poolside

君の飛び込んだ水しぶきが

光煌めきそれは美しいのさ

手を伸ばす先には戦死者の山が

紛れもなくただ君は勇者だった

 

眺めているだけ

踏み出せなくて

見つめているだけ

水しぶきが飛び散る

流れてゆくだけ

飛び込めなくて

見つめているだけ

水しぶきが今飛び散る

 

君の飛び込んだ水しぶきが

光煌めきそれは美しいのさ

僕には無理さ 飛び込めはしない

息継ぎの一瞬で君と目が合った

ただ、見つめてる

歓声と手拍子が響く

息継ぎも忘れる

地上で怯えてる

 

眺めているだけ

踏み出せなくて

見つめているだけ

水しぶきが飛び散る

流れてゆくだけ

飛び込めなくて

見つめているだけ

水しぶきが今飛び散る


 

どこまでも飛んで行けるのさ

ビルの頭を見下ろす程

どこまでも飛んで行けるのさ

太陽の熱に焼かれる程

どこまでも飛んで行けるのさ

海が隔てるその先を

どこまでも飛んで行けるのさ

地下室の屋根を突き破って

 

知りたい、そう思うのなら

行けるぜ

 

どこまでも飛んで行けるのさ

言葉の壁を越える程

どこまでも飛んで行けるのさ

世界規模のあれやこれも

どうでもいいさ我らは

馬鹿になって飛ぶだけ

 

行けるぜ

 

知りたい、そう我思う


繰り返している

 

グラスに残った氷も溶けて

乾いた音が聞こえる

君の笑顔

昨日の事の様に感じる

ラストオーダー告げる

いつもの店員に頭を下げてる

繰り返していた日々を今

ひとつ一つ思い浮かべている

 

ねぇそろそろ

 

いつもの様に二人で帰ろうか

遠回りでもしてさ

いつもの様に横顔を照らす夕日

繰り返している日々を

いつもの様に僕だけは

忘れる事など無い

 

僕らの席は扉から一番遠い右端

白いワンピースが今日もよく似合う

僕はときめいてる

小さな綻びに

気づかずにいたんだろう

最後のあの笑顔

昨日みたいにじゃあさ

 

いつもの様に二人で帰ろうか

遠回りでもしてさ

いつもの様に横顔を照らす夕日

繰り返している日々を

いつもの様に僕だけは

忘れる事など無い

 

いつもの様に二人で帰ろうか

遠回りでもしてさ

いつもの様に横顔を照らす夕日

いつもの様に僕だけは

忘れる事など無い

いつもの様に僕だけは